緑茶、紅茶特有の問題 尿路結石
玉露、番茶、ほうじ茶でシュウ酸含有量を比較したとき
玉露、ほうじ茶、番茶の順番で多い
原因物質のシュウ酸と緑茶、ほうじ茶の相関について調べた。
◆結論
結論としては、茶葉の部位によるものであり
温度によるものではないことがわかった。
ほうじ茶はよく茎の部位が使われている一方で
玉露は、葉の部分だけを使っている。
次は温度の観点。
化学的性質としてはシュウ酸は100℃あたりで昇華する。
また玉露は、ほうじ茶よりも火入れ温度が低く飲む時も低温抽出することから、
火入れをして高温抽出してもシュウ酸は目立って減ることはないという論文。
シュウ酸は水溶性であることから
野菜なんかは、ゆでてゆで汁を捨てることで回避できるものの緑茶はそのままいただくので
そうはいかない。
そうなると、どうしても無意識に入ってきてしまうものなので
水をチビチビ積み重ねてたくさん飲んで体外排出を促すしかない。
◆シュウ酸の体外排出について
シュウ酸はカルシウムと結合するので、飲水2L/日するとともに、シュウ酸摂取時はカルシウムとあわせて摂取するのが近年の動向となっている。
紅茶なんかは、牛乳などでカルシウムをとりいれるが
緑茶では抹茶ぐらいでしか直接的な関わりがないので難しい
シュウ酸の1日摂取量目安が600-800mgであるのに対して
シュウ酸が最も多い玉露の乾物あたりのシュウ酸含有量は1%前後、つまり4g の場合 約40mgとなることから、ほかにシュウ酸をとっていなければ15~20杯程度までは範囲内になる。
ただし、カフェインは玉露が突出して多く1杯あたり160mgに対して
健康な成人(妊婦を除く)の1日のカフェイン目安が400mgとされていることから
シュウ酸の限度よりもカフェインの限度を意識することになる。
一方で、シュウ酸含有量が少ないとされるほうじ茶でも0.7%前後であり
ものすごく少ないというわけではないので注意が必要。
緑茶と相性の良いカルシウム食材といえば
にぼし位だろうか。ほかにも探しては見たい。
◆
その他の食材
野菜なんかは、ゆでることで溶出可能。
(100gあたり)
[mg]
770 ほうれん草などの葉菜
623 ココア
500 青いバナナ
240 さつまいも
190 ブロッコリー
190 なす
187 ピーナッツ
117 チョコレート
特に、ココアがほうれん草並みに多く
ピーナッツはつい食べ過ぎがちなので注意。
とにかくも、水1日2リットルを目標に。